去る18日、中堅ファミレスのフレンドリーは株価寄らずのストップ安をつけました。
業績悪化による株主優待廃止の影響です。
この会社、元々すでに配当も無く慢性的な赤字体質なので、もはや存在意義すら疑われる状況です。フレンドリーは数年前に、九州地盤の同じくファミレスを展開するジョイフルが親会社になったのですが、一向に業績は改善しませんでした。一体何がしたかったのか。
こんな状況なので、このままでは第2のレナウンになってしまう可能性すらありえますし、株価も今は1000円を超えていますが、サプライズが無ければおじさんの予想ではそう遠くないうちに500円を切ると思います。

ここ数年、手軽に株式投資に参加できる下地も整い、株主優待生活を送る桐谷さんの登場で株主優待銘柄がクローズアップされてきました。株の入門やきっかけに株主優待というのはとても良いと思います。

ただ昨今の状況を見ていると、株主優待目当てで株式投資をするスタイルが、今後はリスクになってくるかもしれません。

今は、主婦でも小学生でもスマホひとつで株式投資ができる時代です。その結果、株主優待のある企業に株主優待目当てで少数単元を保有する株主が激増しています。そうなると、会社側は株主優待用の出費かかさむのでさらに経営を圧迫するようになります。

今回の新型コロナウイルスのような、未曽有の大惨事に見舞われると業績も悪化するので企業は出費を抑制しなければなりません。その方法は様々です。

・役員報酬の減額
・リストラ
・配当金の減額または無配
・株主優待の改悪または廃止

などです。

会社によっては、優待+配当の両方を行っているところもあります。このような会社が業績が悪化した場合、おおよそまずは株主優待ではなく配当金のほうが修正されます。その結果、株価は多少下がったりしますが意外に微小な程度に済むケースもあります。

危ないのが、今回のフレンドリーのような配当金が元々無く、株主優待オンリーの会社です。このような会社が株主優待を廃止すると十中八九、株価は暴落します。まぁ優待のクオリティにもよりますが、良いものであればあるほど影響が出ます。

おじさんの思いつく範囲では今期

・ライトオン(無配で株主優待券3000円相当)
・ペッパー(無配で優待食事券)
・ライザップ(無配で株数によって株主優待商品)
・堀田丸正(無配で株主優待商品)
・大塚家具(無配で家具割引券)

など。

今後、業績下方修正や赤字転落企業が出てくるでしょうが、配当や株主優待の取り巻く状況もチェックしていく必要がありそうです。