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既報の通り、経営破綻のレナウン。
昨日のストップ安を経て、本日は値段が付きました。上場廃止最終日までには、株価はさらに下落していくのでしょうが、一旦は20円前後に落ち着いたようです。
廃止が決定している以上、株にはもう価値がありませんのであとはこの株がマネーゲームの対象になるかどうかですね。

過去を紐解くと、ダイナミックな動きをした上場廃止銘柄が数多くあります。最近ではまだ記憶に新しい自動制御装置、車載エアバッグの大手だった「タカタ」の祭りが有名でしょう。上場廃止が決定し徐々に株価は下落基調の中、ある日10円台前半に接近したところで突如急騰し、連続ストップ高で切り返し、数日間は100円を超える大相場を演じました。
さらに遡ると5年ほど前には、航空会社のスカイマークも、上場廃止前にひと相場お祭りがありました。

様々な会社が、様々な上場廃止を迎えるのでした。
「最後に俺の生き様見とけよ」と言わんばかりの去り方。株式自体はほぼ間違いなく無価値になるのにもかかわらず、タカタやスカイマークは最後まで1円になることはありませんでした。
そんなドラマを演じる会社がある一方、ふつーに1円に張り付いてなんの面白みも無く去っていく銘柄もあります。まぁ、上場廃止ですからどっちかっていうとそちらの方がスタンダードなのかもしれませんが。
かつて、大手コンサル会社の1つに「日本LCAHD」という会社がありました。倒産したベンチャーリンクの親会社です。どちらもかつては一時代を築いた輝かしい会社でした。おじさんも末端従業員として働いていました。なつかしい。
2010年台にはすでに日本LCAHDの業績は長期に渡って低迷、上場廃止前の株価もすでに3円〜4円。廃止決定後は1円〜2円のバーコード。あっけない幕切れでした。
しかし、この会社、上場廃止決定後は確かにあっけなかったですが、廃止決定前の数年間はかなり悪あがきをしていました。資金調達のために、株価1桁台で第三者割当増資を実施するなど異常なほど上場維持に執着していました。とにかく株券を擦りまくって、増資増資延命延命。業態を変えたり大学院開設したり。挙句の果てにはコテージを新規経営するとか言い出したり、もうめちゃくちゃ。あの手この手で瀕死の状態で数年間上場を維持していたので、廃止が決まった時は逆にさびしかったです。

あれ。。。レナウンの話は?
まぁ、おじさん的にはレナウンはあまりおもしろい値動きにはならないと思います。元々すでに70円台の低位だったこともあり、低い価格に層(出来高)が厚い場合は祭りにはなりにくいです。100円を超えるような大相場があればおじさんの予想は外れることになるのですが、多分そんな激しい動きにはならないでしょう。まだ廃止が決定して2日目なので、ホットなうちに一瞬倍ぐらいまではいく可能性もありますが、おそらく比較的早期に1桁台に向かうでしょう。それでも、5円から10円にでも株価が変化する時に株を持っていれば、それはそれで資産2倍ですからね、ギャンブル好きなら参戦してくるかもしれません。おじさんは昔、スカイマークで数万円勝ち抜けましたが、今回のレナウンはパスです。
ハイリスク・ロウリターンとの判断をいたします。